「そろそろ、ちゃんとホームページを作った方がいいのかな?」
Instagramを頑張って更新して、
Googleマップにも登録して。
少しずつ知ってもらえるようになってきた治療院の先生からすると、次に気になるのがホームページではないでしょうか。
でも、いざ治療院のホームページを作ろうと思って調べてみると、
「SEO対策のためにブログを作りましょう」
「症状別のページも必要です」
「最低でもこれくらいのページ数は……」
と、どんどん話が大きくなっていく。
気づいたら見積もりが20万円、30万円、それ以上……。
「一人でやっている小さな治療院に、そこまで必要なのかな?」
と思っている先生もいるかもしれません。
私はWebマーケティング会社で3年間、SNS広告や記事LPの制作に携わり、広告で知ってもらってから商品を購入してもらうまでの流れを作ってきました。
その経験から考えると、InstagramやGoogleマップをすでに活用している地域の一人治療院なら、最初から大きなホームページを作るより、「予約につながる1ページHP」から始めるのもひとつの方法だと思っています。
もちろん、すべての治療院に1ページHPがおすすめなわけではありません。
大切なのは、
「どんなホームページを作るか」ではなく、「何のためにホームページを作るのか」。
この記事では、一人治療院に必要なホームページについて、集客から予約までの流れを考えながらお伝えします。
最後まで読んでいただくと、自分の治療院には1ページ型と複数ページ型のどちらが合っているのかも判断しやすくなると思います。
治療院のホームページ、本当に最初から大きなサイトが必要?
ホームページと聞くと、
- トップページ
- 院長紹介
- 施術メニュー
- 症状別ページ
- 料金
- 初めての方へ
- アクセス
- よくある質問
- ブログ
など、たくさんのページがあるサイトを想像するかもしれません。
もちろん、こういったホームページが必要な治療院もあります。
でも私は、一人で地域の治療院を運営しているなら、最初からここまで作り込まなくてもいいケースがあると思っています。
たとえば、
Instagramを定期的に更新している。
Googleマップにも登録している。
先生の人柄や施術の様子、お客様の声も発信している。
この状態なら、すでに「知ってもらうための場所」はあるんですよね。
だとしたら今必要なのは、さらに大量の情報を発信する場所ではなく、知ってくれた人が「ここに行ってみようかな」と判断できる場所かもしれません。
ここを飛ばしたまま、
「ホームページだからブログも必要!」
「SEOのためにページを増やそう!」
と考えてしまうと、ホームページを作ること自体が目的になってしまいます。
でね。
私はこれ、すごくもったいないと思うんです。
ホームページは持っているだけで予約が増える魔法の道具ではありません。
まず考えたいのは、「患者さんにとって、どんな役割を果たしてほしいホームページなのか?」です。
そもそも治療院のホームページは何のために作る?
患者さんの立場になって考えてみましょう。
Instagramで近所の治療院を見つけて、
「この先生、なんとなく良さそう」
「肩こりについて詳しそうだな」
「ちょっと行ってみたいかも」
と思ったとします。
でも、この段階ではまだ予約しない人も多いですよね。
なぜなら、実際に行くとなると確認したいことが出てくるからです。
「私の症状でも行っていい?」
「どんな先生なんだろう?」
「施術は痛くない?」
「料金はいくら?」
「何回くらい通うの?」
「初回は何をする?」
「駐車場はある?」
「どうやって予約する?」
こうした疑問をひとつずつ解消して、
「うん。ここなら一度相談してみようかな」
となって、ようやくLINEや予約フォームを開く。
つまり治療院のホームページに必要なのは、ページ数の多さよりも、患者さんが来院を判断するために必要な情報が、分かりやすく揃っていることだと思うんです。
だから私は、ホームページ制作を考えるときに「何ページ作りますか?」から始めるより、
「予約する前のお客様は、何を知りたいんだろう?」
から考える方が大切だと思っています。
Instagramを頑張っている治療院ほど「検討する場所」が抜けているかもしれない
私は前職のWebマーケティング会社で、SNS広告から商品購入までの流れを作っていました。
たとえば、
広告を見る
↓
記事LPを読む
↓
商品について理解する
↓
欲しいと思う
↓
購入する
という流れです。
売れなければ、広告費をかけた分、赤字になる。
そんな環境だったので、
「どう興味を持ってもらう?」
「どのタイミングで商品のことを伝える?」
「何が不安で買わない?」
「どんな順番なら自分に必要だと思う?」
ということを、毎日のように考えていました。
これを地域の治療院に置き換えると、私はすごく似ていると思っています。
Instagram・Googleマップ
↓
ホームページ
↓
LINE・予約
という流れです。
InstagramやGoogleマップには、まず治療院を知ってもらう役割がある。
ホームページでは、「自分に合っているかな?」と検討してもらう。
そして納得できたら、LINEや予約フォームから行動してもらう。
この3つは、それぞれ役割が違います。
Instagramで先生の人柄や専門性、施術の様子をたくさん発信できていたとしても、
「料金は?」
「初回は?」
「場所は?」
という情報が過去の投稿にバラバラに散らばっていたら、患者さん自身が探さないといけません。
せっかく、
「ここ、ちょっと気になる」
まで来ているのに・・!です。
だから、Instagramを頑張っているのに予約につながらない場合、投稿数が足りないのではなく、Instagramから予約までの間にある「検討する場所」が足りない可能性もあります。
発信をさらに増やす前に、ここを一度確認してみてくださいね。
一人治療院なら「1ページHP」から始める方法もある
そこで選択肢になるのが、1ページ型のホームページです。
イメージとしては、
Googleマップ・Instagram
↓
1ページHP
↓
LINE・予約
という、とてもシンプルな流れ。
1ページの中で患者さんが知りたいことを順番に伝え、最後にLINEや予約へ案内します。
たとえば、私は最低限こんな情報が必要だと考えています。
1.どんな悩みに対応している?
肩こり、腰痛など、どんな悩みを持つ人のための治療院なのか。
2.どんな先生?
経歴や資格だけではなく、考え方や人柄も伝えます。
3.他の治療院と何が違う?
施術の特徴や大切にしていることを整理します。
4.どんな施術をする?
初めての人が施術をイメージできる情報を載せます。
5.料金はいくら?
「行ってみたいけど、いくらか分からない」という不安をなくします。
6.初回はどうする?
予約してから来院、カウンセリング、施術までの流れを伝えます。
7.実際に通った人はどう感じている?
掲載できる口コミやお客様の声があれば、判断材料になります。
8.営業時間・場所・駐車場は?
地域の治療院では特に重要です。
9.どうやって予約する?
LINEなど、次の行動を迷わないように案内します。
ポイントは、ただ情報を並べるのではなく、患者さんの頭の中に浮かぶ疑問の順番で見せること。
「ここは自分向けかな?」
「先生はどんな人?」
「どんな施術?」
「料金は?」
「じゃあ、どうやって予約する?」
というように、不安をひとつずつ解消していくんです。
1ページでも、この流れがきちんと作れていれば、患者さんが治療院を判断するための場所として十分機能するケースがあります。
ただし、1ページHPよりブログ付きHPが向いている治療院もあります
ここまで読むと、
「じゃあ治療院のホームページは全部1ページでいいの?」
と思うかもしれません。
それは違います。
たとえば、
「一宮市 腰痛」
「一宮市 肩こり」
「一宮市 産後 骨盤」
「一宮市 膝痛」
など、「地域名+症状名」で検索する人を中長期的に集めたいのであれば、複数ページ型のホームページを検討する価値があります。
トップページとは別に、それぞれの検索意図に合わせたページを用意できるからです。
さらに、院長紹介、料金、アクセス、初めての方へ、よくある質問などを独立させれば、扱えるテーマも増やせます。
つまり、
すでにInstagramやGoogleマップで知ってくれた人を予約につなげたいなら、1ページ型HP。
一方で、
Google検索そのものから、さまざまな症状で新しい患者さんに見つけてもらいたいなら、複数ページ型HP。
目的が違うんです。
だから私は、どちらが優れているかではなく、「今の治療院にはどちらが必要?」で考えることが大切だと思っています。
「ブログ付きならSEOに強い」は半分正解、半分間違い
ホームページ制作について調べていると、
「SEO対策のためにブログを付けましょう」
と言われることもあると思います。
もちろん、検索から集客したいなら、ホームページの情報を充実させていくことは大切です。
でも、ここでひとつ注意したいことがあります。
ブログ機能が付いているだけで、SEOに強くなるわけではありません。
ブログを作ったけれど、一度も更新していない。
「今日は肩こりについて紹介します」と数百文字の記事を書いて、そのままになっている。
これでは、「ブログがある」というだけで患者さんが増えるわけではないですよね。
SEOのためにコンテンツを作るなら、
「誰が検索する?」
「その人は何に困っている?」
「何を知ったら悩みが解決する?」
「この治療院だから伝えられることは?」
まで考えて、必要な情報を届けていく必要があります。
しかも、一人治療院なら施術も予約対応もInstagramも、全部自分でやっている先生が多いはず。
そこへさらに、
「SEOのために毎週ブログも書いてください!」
と言われても、続けられるでしょうか。
私は、更新する予定のないブログ機能まで付けて大きなホームページを作るより、今のお客様が予約を判断するために本当に必要なものから作る方がいいと思っています。
1ページで始めて、必要になったらホームページを育てればいい
「でも、1ページで作ったら後からSEOをやりたくなったときに困らない?」
ここも気になるところですよね。
でも、WordPressで作っておけば、最初は1ページ型ホームページとして公開して、必要になった段階でページや記事を追加していくこともできます。
STEP1:予約につながる1ページHPを作る
↓
STEP2:実際のお客様の反応を見る
↓
STEP3:必要になったページを追加する
運営していく中で、
「肩こりについて検索からもっと知ってもらいたい」
となったら、肩こり専用ページを追加する。
腰痛についても検索流入を増やしたくなったら、腰痛ページを作る。
患者さんから同じ質問を何度も受けるなら、「よくある質問」を独立させてもいいですよね。
つまり、最初から完成形を作らなくてもいいんです。
実際のお客様の反応や、これから力を入れたい集客方法を見ながら、必要なものを追加していく。
一人で運営する治療院には、私はこういう作り方もすごく合っていると思います^^
治療院のホームページは「作ること」より「予約までの流れ」で考えよう
治療院のホームページに、絶対の正解はありません。
「地域名+症状名」「地域名+業種」で検索流入を積極的に増やしていきたいなら、症状別ページやコラムを持った複数ページ型HPが向いていることがあります。
一方で、
Instagramを頑張っている。
Googleマップにも登録している。
口コミも少しずつ増えている。
でも、その先の予約につながりにくい。
そんな一人治療院なら、最初に必要なのは大きなホームページではなく、知ってくれた人が安心して予約を判断できる1ページかもしれません。
大事なのは、
ホームページを作ることではなく、知ってもらってから予約されるまでの流れを作ること。
「もっと発信しなきゃ」
「ブログも始めなきゃ」
と新しいことを増やす前に、一度、
「今、私のことを知ってくれた人は、迷わず予約までたどり着けるかな?」
と確認してみてください。
意外と、足りないのは集客ではなく、まとまった情報を伝える場所かもしれませんよ。
もし、
「自分の場合は1ページでいいのかな?」
「Instagramは頑張っているけれど、どこを直したらいいか分からない」
「ホームページを作る前に、今の導線を一度整理してほしい」
という場合は、一度ご相談ください。
大きなホームページを作ることを前提にするのではなく、今の治療院に何が必要なのかから一緒に整理します。
まとめ
治療院のホームページを考えるときは、「何ページ必要か」より先に、ホームページにどんな役割を持たせるのかを考えてみてください。
InstagramやGoogleマップから予約までをつなぐことが目的なら、1ページHPで十分なケースがあります。
一方、「地域名+症状名」「地域名+業種」など複数の検索キーワードから中長期的に集客したいなら、症状別ページなどを追加できる複数ページ型HPが向いています。
そして、どちらかを最初から完璧に選ぶ必要もありません。
まず必要な1ページを作って、実際のお客様の反応を見ながら育てていく。
一人治療院だからこそ、そんな無理のないホームページの作り方があってもいいと思っています。

